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お道の素晴らしさ

最終回「陽気ぐらし」

大人の教え?!

私たち人間が知恵を身に付けて以来、さまざまな宗教や哲学といったものが生まれてきました。それらは、人はどのように生きれば幸せになれるのかという探求心から生まれ、今日の私たちの考え方や暮らしの中に息づいています。

私が若いころ、父は「お道の教えほど素晴らしいものはない」と、いろいろな話を聞かせてくれました。

従来の教えでは、善い行いをすれば天国や極楽に行けて、悪いことをすれば地獄に落ちるなどと、見えない世界を通して人の歩むべき道が説かれてきました。これは、母親が子どもをしつけるときに、悪いことをするとお化けや鬼が出ると言って、見えないものを引き合いにして子育てをしているのと同じで、子どもの時には有効ですが、大人になれば通用しなくなります。

教祖(おやさま)は、

こゝはこのよのごくらくや
わしもはや/\まゐりたい

(みかぐらうた 四下り目 九ツ)

と仰せられ、親神様(おやがみさま)の思召(おぼしめし)である「陽気ぐらし」は、あの世や来世にあるのではなく、今世で実現させるべきものであり、それは親神様のご守護によって生かされている私たちお互いの心の使い方次第で決まっていくのだとお教えくださっています。

人様に喜んでもらいたい、幸せになってもらいたいという親神様の思召に沿った心を使えば善きことが現れます。逆に、人はどうなっても構わない、自分さえ楽しければ幸せだなどという悪しき心を使えば、やがてわが身にも、また周囲や環境にも悪しき姿となって現れてくるのです。

まさしくこの考え方こそ、あなたはもう大人なんだから自分で考えて行動しなさいと、親がわが子を大人として認めて導く姿であり、教えであると思います。

それは、私たち人間をお創めくだされ、人間の心の成人を長らくお見守りくだされている親神様なればこそ、子どもの幸せを願い、成長に合わせてお教えくだされた最後にして真実のみ教えなのです。

このみちハどふゆう事にをもうかな
このよをさめるしんぢつのみち

(おふでさき 6号 4)

あなたは陽気ぐらしをしてますか?

では、陽気ぐらしはどのようにすれば実現できるのでしょうか? それは、前述のように私たち一人ひとりの心の使い方、身の処し方によってできるのです。

キーワードは“心の成人”です。つまり、自分さえ楽しければいいなどの子どもの心から、親神様が大人として認めてくださる心へと、お互いが心のあり方を努力して変えてゆくところに陽気ぐらしへの道は開かれていくのです。そのためには、まずあなた自身が大人の心になるための一歩を踏み出すことが必要なのです。

陽気ぐらし度チェック!

具体的に大人の心を身につける方法としてお聞かせくだされている教えをいくつか挙げてみましょう。

◀︎朝起き・正直・働き▶︎

 朝起き、正直、働き。朝、起こされるのと、人を起こすのとでは、大きく德、不徳に分かれるで。蔭でよく働き、人を褒めるは正直。聞いて行わないのは、その身が嘘になるで。(後略)

(稿本天理教教祖伝逸話篇 111)

と教祖は仰せられました。

あなたは朝、人から起こされていますか? 人を起こしていますか?

正直であることは人間関係の和をつなぐ大切な要素です。うそをつくと、その時はよくてもやがては自分自身がつらくなり、居場所がなくなってしまいます。

また、教祖は働くことについて、

 働くというのは、はたはたの者を楽にするから、はたらく(註、側楽・ハタラク)と言うのや。

(稿本天理教教祖伝逸話篇 197)

と仰せくださっています。これは、今日の労働観念とは異なり、単に与えを得るために働くのではなく、人様に喜んでいただく働きこそが本当の意味での働きだとお教えくださっているのです。

◀︎一手一つの心▶︎

人間は一人では生きていけず、多くの人々が社会生活を営む中で、支え合って暮らしています。教祖が教えられる“一手一つ”とは単に団結や協力という意味ではありません。お互いが周囲の思いをくみ取り、芯(親神様の思召)に心を合わせて、それぞれの役割を果たすことが大切なのです。

 一手一つに皆結んでくれるなら、どんな守護もする。

(おさしづ 明治31年1月19日)

◀︎親孝行の心▶︎

 何でも親という理戴くなら、いつも同じ晴天と諭し置こう。

(おさしづ 明治28年10月24日)

子どもは親の愛情を一身に受けて育ちますが、親のご恩で育っているという実感はありません。だんだんと成人していくにしたがって、親の恩が理解できるようになり、その恩に報わせてもらいたいと、親孝行の心が培われ、大人の心へと成人していきます。

◀︎誠真実の心▶︎

誠真実とは見返りを求めることなく、どうでも人様に喜んでもらいたい、たすかってもらいたいという人をたすける心、思いやりの心、底無しの親切です。簡単なことではないように思いますが、少しの勇気をもって実行してみると、結果として自分自身にも喜びの心が返ってきます。

まとめ

人間の一生を航海に例えれば、船の進路を決めるのに羅針盤があるように、私たちにも人生の羅針盤が必要なのではないでしょうか。

とりわけ、現代社会は有り余る物と情報にあふれ、私たちは知らぬ間に世の中の風潮に流されてしまい、目的地を見失っているように思えてなりません。世の中の姿がいかに変わろうとも、私たちを陽気ぐらしへと導いてくれる唯一の羅針盤、それがお道の教えなのです。

魂のふるさとである「おぢば」では、私たちの人生において何を基準に物事を判断すれば良いのかを教えてくださるお話“別席”(満17歳になる月から運ぶことができる)を聞かせていただくことができます。

別席のお話は取り違いや忘れることのないよう、同じ話を9回聞かせてもらいます。この神様のお話を聞かせていただき、心のほこりをすっきりと掃除すると、病気で悩み苦しんでおられる人のために取り次ぐことができる、尊い“おさづけの理”を頂戴することができます。

そして、おさづけの理を戴き、教祖の手足となって陽気ぐらし世界建設のために働く人材を“ようぼく”と呼びます。

最後に、皆さんがお道の素晴らしさを身に付けて、素晴らしい道の“ようぼく”となってくださることを願ってペンを置きます。

ありがとうございました。

おわり

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