桝井おゆき「つながりに感謝」

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不思議な出会い

「妳好嗎? 疫情還好嗎?」

ある日、私のスマホに台湾の教友からメッセージが届きました。私は学生の頃に中国語を勉強していました。卒業後は中国語を通しておぢばのご用に使っていただく機会があり、台湾の方がおぢばで鳴物を学ぶ時には授業のお手伝いをしたこともありました。

ある時、修養科に来ていた60代の台湾人女性Aさんと出会いました。Aさんとは鳴物の授業を通じて親しくなり、いろんなお話をしたりおぢばの思い出に写真を一緒に撮ったりしました。ところが、連絡先を交換せずにお別れをしてしまったのです。

数年後、私が台湾伝道庁(教会本部の海外拠点)に行った時のことです。そこにひのきしんに来ていた女性Bさんと親しくなりました。いろんな話をしているとBさんが「私のお母さん、以前おぢばがえりをして修養科に行ったことあるんだよ」と、スマホで撮った写真を見せてくれたのです。私は驚きました。なんと、そこにはAさんが写っていたのです。

Bさんは早速その場で電話をかけてくれ、Aさんはすぐに伝道庁に会いに来てくれました。二度と会えないと思っていたAさんとの再会は、親神様の不思議なお働きを感じずにはいられませんでした。今では、連絡先を交換しLINEで連絡を取り合い、いつも私のことを気遣ってくれています。

また、台湾の学生Cさんともおぢばのご用で出会いました。彼女と私は同じ誕生日ということがきっかけですぐに仲良くなり、彼女が台湾に帰国してからも、たびたびおぢばに帰ってきてくれました。しかし、新型コロナウイルスの影響で海外渡航が難しくなり全く会えなくなってしまいました。

「この関係も終わってしまうかも」と思っていた矢先、「元気? コロナ大丈夫?(妳好嗎? 疫情還好嗎?)」と、冒頭の中国語のメッセージが届いたのです。私を心配して送ってきてくれました。私は元気にしていることを伝えると、「マスクは足りている? 足りていなかったら台湾から送ってあげるね」とマスク不足を気遣ってくれました。

離れた所にいても

私は台湾の方々と出会って、大切な心遣いを教わりました。それは、相手のことを自分のことのように思い、気遣う優しさです。さらに、離れた所にいても、おぢばに心を寄せ、芯に沿っていればいつまでもつながりあえるのだと感じました。教祖(おやさま)は、

世界は、この葡萄(ぶどう)のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで。

『稿本天理教教祖伝逸話篇』135「 皆丸い心で」より抜粋

と教えてくださっています。国内だけでなく、世界中にコロナでおぢばに帰ってこられなくなった教友がいます。今はそれぞれの土地所からおぢばに心を寄せ、コロナ終息をお願いさせていただきましょう。

先日、私のスマホにCさんからメッセージが届きました。「等待疫情平息之後,我們在原地再相會(コロナがおさまったら、またおぢばで会おうね)」

おぢばで会える日が楽しみです。

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