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はじめに:心と向き合う時間を
井上護夫といいます。今日からここを、みなさんと一緒に考えたり、感じたりする場所にしたいと願っています。
私は昨年(2025年)の秋、『教典入門―理を味わい、身に行う』という本を書きました。
そこでは、自分の心に教えをしっかりと治め、実行に移していくことを大切にしてきましたが、今回は、もう少し若い世代のみなさんに向けて、より分かりやすく、よりシンプルに言葉を届けたいと思い、この連載をスタートします。
「教典」と聞くと、どこか古典的で、「なんだか難しそう…」と感じる人もいるかもしれません。
でも、本当はそうではありません。教典は、ただの規則(ルール)ではなく、自分自身の信仰を確かにするためのものです。そして、これからの人生の中で、迷ったときや立ち止まったときに、自分の進むべき方向へと立ち返るための「言葉の羅針盤※」となるものです。※羅針盤…暗闇の中でも常に北を指し示し、進むべき航路を教えてくれるもの。ここでは、自分の「原点」を思い出させてくれる大切な指針を指します。

「教祖」と書いて
「おやさま」と呼ぶこと
最初に、ひとつ大切なことをお伝えします。この道を伝えてくださったのは、中山みきというお方です。
私たちは、その方を心からお慕いし、「教祖(おやさま)」とお呼びしています。「教祖」という文字は、少し固い印象を受けるかもしれませんが、その文字の裏側にはいつも、温かな「おやさま」という響きが流れています。
この連載でも、その温もりを大切にしながら、言葉をつむいでいきたいと思います。
第1回 教典とは何か
これから「教典」について、一緒に考えていきたいと思います。教典とは『天理教教典』のことです。お道の教えを分かりやすくまとめた大切な書物です。そして、この教典には「基」となる存在があります。それが「原典」です。
01. 原典=教えのもと
原典とは、教えのもとになるものです。お道には次の三つがあります。
02. 教典という「道しるべ」
こうした原典をもとにして、教祖の教えの筋道を立て、信仰の基準として一つにまとめたのが、現在の『教典』です。ここには、先人たちが書き残した教祖の御伝記や聞き書きも、大切な資料として活かされています。
教典は全部で十章あり、第一章から第五章の「教理篇」、第六章から第十章の「信仰篇」で構成されています。前篇では「教えをいかに治めるか」を、そして後篇では、それを「いかに日々の実行に移していくか」を学びます。
第一章から
第五章
「教理篇」
教えをいかに治めるか
第六章から
第十章
「信仰篇」
いかに日々の実行に移していくか
次回は、この十章がどのような流れで私たちの人生を導いてくれるのか、その全体を見ながら考えていきます。教典の「かたち」を知ることで、そこから何が読み解けるのかを、ともに味わいましょう。
皆さんの声を聞かせてください
この連載は、私が一方的に話す場にしたくはありません。みなさんが感じたことや、ふとした疑問や「どうして?」と思ったことを、ぜひ聞かせてください。どんなに些細なことでも、まとまっていなくても大丈夫です。
素直な感想や疑問を、学生担当委員会の広報部まで届けてください。
みなさんの言葉が、この連載にとってとても大切なものになります。みなさんとのやり取りを、心から楽しみに待っています。
まずはリラックスして、友人とこんな話から始めてみませんか?
- 「原典」と「教典」、それぞれの言葉からどんな印象を受けますか?
- これまでに、それらにまつわる思い出やエピソードはありますか?
- あなたはいま、どちらを手に取って、ページをめくってみたいと感じますか?
\学生会などで活用しよう/
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