神様からのメッセージ
この秋、私たちは結婚30年目を迎えました。あっという間のようにも思いますが、これまでさまざまなふしを乗り越え、神様に教え導いていただきながら、ここまで歩ませていただいたように感じます。
それでもまだまだ未熟で、今もなお神様からのメッセージは続いています。そんな私も、今年おばあちゃんになりました。「孫は目に入れても痛くない」と言いますが、本当にわが子とはまた違う、なんとも言えないかわいらしさがあります。
ある日、娘から「子どもの顔が赤く腫れて、湿疹が出てきた」と連絡がありました。その話を聞いた瞬間、ハッとしました。というのも、娘自身も幼いころアトピー性皮膚炎の身上を頂いていたからです。生後五か月ごろから顔に湿疹が出始め、最初は乳児湿疹だと思っていたのですが、みるみるうちにひどくなっていきました。
あまりにも掻きむしって血だらけになるので、手には手袋をはめ、顔には包帯をぐるぐる巻きにして、目と鼻と口だけが見える――まるでミイラのような姿になってしまいました。
それでも上から掻いてしまうので、包帯も手袋も真っ赤になり、その姿を見るのが本当につらくてたまりませんでした。
「あの赤ちゃんのふわふわした白い肌はどこへ行ってしまったのだろう。女の子なのに、このまま治らないのでは……」と、涙ばかり流していたように思います。
夜泣きもひどく、痒みのせいで抱いてもあやしても泣き止まない日々。毎晩のように疲れ果て、「もういっそ、この子をどこかへ放り出したくなる」――そんな思いさえ湧いてしまったこともありました。
そんなとき、母が言ってくれたのです。「神様は苦しめようと思ってお見せくださるのではない。あなたにできるからこそ、乗り越えられるからこそ、お見せくださるのだよ。」その言葉に、どれほど救われたことでしょう。あの頃の私は何でもネガティブに考え、心を閉ざしていたように思います。

つなぐことの大切さ
そして、「皮膚は“つなぎ”や。いろんな人に声を掛けてつないで、何でも喜べるように」と、“たんのう”の心を教えていただきました。
おかげさまで娘は、今ではアトピーの跡もほとんど分からないほどにご守護いただきました。この旬に、改めて「つなぐことの大切さ」を思い出し、また神様が心得違いを教えてくださったのだと気付かせていただきました。
私たちはこの信仰のおかげで、親神様の大きなご守護の中で生かされていることを実感します。しかし、身上や事情をお知らせいただくと、やはり落ち込み、悩み、どうしようもなくなることもあります。それでも、教祖の教えを聞かせていただいているおかげで、喜びを見つけ、悟り、心を切り替えさせていただける。そしてまた、心をたすけていただける。
だからこそ、このすばらしい教えを、わが子はもちろん、孫の代にまでしっかりと伝え、つないでいきたいと思います。

