第1回 教典とは何?①

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はじめに:心こころと向むき合あう時間じかんを 

井上護夫いのうえもりおといいます。今日きょうからここを、みなさんと一緒いっしょに考えたり、感かんじたりする場所ばしょにしたいと願ねがっています。
私わたしは昨年さくねん(2025年)の秋あき、『教典入門きょうてんにゅうもん―理りを味あじわい、身みに行おこなう』という本ほんを書かきました。
そこでは、自分じぶんの心こころに教おしえをしっかりと治おさめ、実行じっこうに移うつしていくことを大切たいせつにしてきましたが、今回こんかいは、もう少すこし若わかい世代せだいのみなさんに向むけて、より分わかりやすく、よりシンプルに言葉ことばを届とどけたいと思おもい、この連載れんさいをスタートします。

「教典きょうてん」と聞きくと、どこか古典的こてんてきで、「なんだか難むずかしそう…」と感かんじる人ひともいるかもしれません。
でも、本当ほんとうはそうではありません。教典きょうてんは、ただの規則きそく(ルール)ではなく、自分自身じぶんじしんの信仰しんこうを確たしかにするためのものです。そして、これからの人生じんせいの中なかで、迷まよったときや立たち止どまったときに、自分じぶんの進すすむべき方向ほうこうへと立たち返かえるための「言葉ことばの羅針盤らしんばん※」となるものです。※羅針盤らしんばん…暗闇くらやみの中なかでも常つねに北きたを指さし示しめし、進すすむべき航路こうろを教おしえてくれるもの。ここでは、自分じぶんの「原点げんてん」を思おもい出ださせてくれる大切たいせつな指針ししんを指さします。

「教祖」と書かいて
「おやさま」と呼よぶこと 

最初さいしょに、ひとつ大切たいせつなことをお伝つたえします。この道みちを伝つたえてくださったのは、中山なかやまみきというお方かたです。
私わたしたちは、その方かたを心こころからお慕したいし、「教祖(おやさま)」とお呼よびしています。「教祖」という文字もじは、少すこし固かたい印象いんしょうを受うけるかもしれませんが、その文字もじの裏側うらがわにはいつも、温あたたかな「おやさま」という響ひびきが流ながれています。
この連載れんさいでも、その温ぬくもりを大切たいせつにしながら、言葉ことばをつむいでいきたいと思おもいます。


第だい1回かい 教典きょうてんとは何なにか

これから「教典きょうてん」について、一緒いっしょに考かんがえていきたいと思おもいます。教典きょうてんとは『天理教教典てんりきょうきょうてん』のことです。お道みちの教おしえを分わかりやすくまとめた大切たいせつな書物しょもつです。そして、この教典きょうてんには「基もと」となる存在そんざいがあります。それが「原典げんてん」です。

天理教教典

01. 原典げんてん=教おしえのもと

原典げんてんとは、教おしえのもとになるものです。お道みちには次つぎの三みっつがあります。

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「おふでさき」

  • 教祖おやさまが自みずから筆ふでを執とられたもの。
  • 明治めいじ2年ねんから15年ねん(教祖おやさま72歳さいから85歳さい)にかけて記しるされました。
  • 31文字もじの和歌わかの形かたちで、全部ぜんぶで1,711首しゅあります。

「みかぐらうた」

  • おつとめの地歌じうたとして、教祖おやさまが直接ちょくせつ教おしえられたもの。
  • 慶応けいおう2年ねんから明治めいじ15年ねんまで、およそ17年ねんという歳月さいげつをかけて、手振てぶりとともに伝つたえられました。

「おさしづ」

  • 教祖おやさまと、教祖おやさまの理りを受うけた本席ほんせき・飯降伊蔵いぶりいぞう先生せんせいが取とり次つがれたお言葉ことばです。
  • その大部分だいぶぶんは、明治めいじ20年ねんに教祖おやさまが現身うつしみをかくされて以降いこう、本席ほんせきによって伝つたえられたものです。
  • 明治めいじ40年ねんまでのおよそ20年間ねんかんにわたり記録きろくされ、全ぜん7巻かん、6,000ページを超こえる膨大ぼうだいな量りょうに及およびます。

02. 教典きょうてんという「道みちしるべ」

こうした原典げんてんをもとにして、教祖おやさまの教おしえの筋道すじみちを立たて、信仰しんこうの基準きじゅんとして一ひとつにまとめたのが、現在げんざいの『教典きょうてん』です。ここには、先人せんじんたちが書かき残のこした教祖おやさまの御伝記ごでんきや聞きき書がきも、大切たいせつな資料しりょうとして活いかされています。
教典きょうてんは全部ぜんぶで十章じゅっしょうあり、第一章だいいっしょうから第五章だいごしょうの「教理篇きょうりへん」、第六章だいろくしょうから第十章だいじゅっしょうの「信仰篇しんこうへん」で構成こうせいされています。前篇ぜんぺんでは「教おしえをいかに治おさめるか」を、そして後篇こうへんでは、それを「いかに日々ひびの実行じっこうに移うつしていくか」を学まなびます。

第一章だいいっしょうから
第五章だいごしょう
「教理篇きょうりへん」

教おしえをいかに治おさめるか

第六章だいろくしょうから
第十章だいじゅっしょう
「信仰篇しんこうへん」

いかに日々ひびの実行じっこうに移うつしていくか

次回じかいは、この十章じゅっしょうがどのような流ながれで私わたしたちの人生じんせいを導みちびいてくれるのか、その全体ぜんたいを見みながら考かんがえていきます。教典きょうてんの「かたち」を知しることで、そこから何なにが読よみ解とけるのかを、ともに味あじわいましょう。

皆みなさんの声こえを聞きかせてください 

この連載れんさいは、私わたしが一方的いっぽうてきに話はなす場ばにしたくはありません。みなさんが感かんじたことや、ふとした疑問ぎもんや「どうして?」と思おもったことを、ぜひ聞きかせてください。どんなに些細ささいなことでも、まとまっていなくても大丈夫だいじょうぶです。
素直すなおな感想かんそうや疑問ぎもんを、学生担当委員会がくせいたんとういいんかいの広報部こうほうぶまで届とどけてください。
みなさんの言葉ことばが、この連載れんさいにとってとても大切たいせつなものになります。みなさんとのやり取とりを、心こころから楽たのしみに待まっています。

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    【 今回こんかいの語かたり合あいテーマ 】

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    • 「原典げんてん」と「教典きょうてん」、それぞれの言葉ことばからどんな印象いんしょうを受うけますか?
    • これまでに、それらにまつわる思おもい出でやエピソードはありますか?
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