第一章 おやさま ①「月日のやしろ」#03

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はじめに

いよいよこれから第一章だいいっしょう「おやさま」の解説かいせつに入はいります。
私わたしたちは何なにを説明せつめいするにしても、最初さいしょに誰だれが始はじめたのか、ということを明確めいかくにしないと、先さきには進すすめないものです。
お道みちの場合ばあい、それは言いうまでもなく、教祖おやさまです。教祖おやさまの話はなしをぬきに、お道みちの教おしえを説とくことはできません。
教典きょうてんにおいても、第一章だいいっしょう「おやさま」というタイトルから分わかる通とおり、まず教祖おやさまのお立場たちばについてふれています。

教祖おやさまのお立場たちば

①
「月日つきひのやしろ」
(神かみのやしろ)

②
「ひながたの親おや」

③
「存命ぞんめいの理り」

本日ほんじつは、その1つ目めの「月日つきひのやしろ」ということに焦点しょうてんをあてて話はなしをしていきます。


01.月日つきひのやしろ

第一章だいいっしょう「おやさま」の冒頭ぼうとうは、次つぎのお言葉ことばによって始はじまります。

「我われは元もとの神かみ・実じつの神かみである。この屋敷やしきにいんねんあり。このたび、世界一せかいいちれつをたすけるために天降あまくだつた。みきを神かみのやしろに貰もらい受うけたい。」

これは、江戸時代末期えどじだいまっきの天保てんぽう9年くねん(1838年ねん)10月じゅうがつ、教祖おやさまのお口くちを通とおして伝つたえられた親神様おやがみさまの初はじめてのお言葉ことばです。このお言葉ことばの中なかに、肝心要かんじんかなめの教理きょうりがすべて含ふくまれています。

お言葉の意味

元もとの神かみ

人間世界にんげんせかいをお創はじめになった神かみということ。

実じつの神かみ

世界せかいにおいては火ひ、水みず、風かぜ、人間にんげんの身みの内うち(身体からだ)においては温ぬくみ、水気すいき、息一いきひとすじをはじめとして、一切万事いっさいばんじの守護しゅごをしている神かみということ。

この屋敷やしき

現在げんざいの天理教教会本部てんりきょうきょうかいほんぶの神殿しんでんがあるところです。
そこに人間宿にんげんやどし込こみの元もとなるぢばがあり、かんろだいが据すえ置おかれています。そのような「いんねん」のある場所ばしょなのです。

このたび

旬刻限しゅんこくげん(特別とくべつな時とき)が到来とうらいしたことを意味いみします。
これは第三章だいさんしょう「元もとの理り」のところで学まなぶのですが、この世元よもとはじまりに、一番初いちばんはじめにお産うみおろしになった子数こかずの年限ねんげん、つまり九億九万九千九百九十九年くおくくまんくせんくひゃくくじゅうくねんという年限ねんげんのたったその時ときが、いま到来とうらいしたということ。

世界一せかいいちれつ(世界中せかいじゅうの人々ひとびと)をたすけるために天降あまくだつた

どんな身上みじょうの悩なやみ(病気びょうき)や事情じじょうのもつれも解決かいけつする方向ほうこうへと導みちびき、その根本こんぽんにある心こころをおたすけいただく。そして世界せかいを陽気ようきぐらしへと立たて替かえていく。そのために親神様おやがみさまがこの世よに天降あまくだったとの仰おおせです。

みき

教祖おやさまのこと。
この世元よもとはじまりの母親ははおやの魂たましいをお持もちであり、世界中せかいじゅうどこを探さがしても、このお方かた一人ひとりより他ほかにはない。

神かみのやしろに貰もらい受うけたい

ふつう社やしろは木きで作つくられ、ご神体しんたいとして祀まつられていますが、教祖おやさまの場合ばあいは、教祖おやさまご自身じしんを「神かみのやしろ」に貰もらい受うけたいとのことです。親神様おやがみさまは、天てんにては、月日つきひとして現あらわれておられるので、「月日つきひのやしろ」ともいいます。

以上いじょうが、冒頭ぼうとうの一節いっせつを簡潔かんけつにまとめた説明せつめいです。さらにもっと説明せつめいを加くわえていこうとすると、いくらでも膨ふくらんでゆくように思おもいます。それはこの一節いっせつが、教おしえの主要しゅような部分ぶぶんだからでしょう。


02.立教りっきょうの元一日もといちにち

夫おっとの善兵衞ぜんべえは当初とうしょお断ことわりしますが、夜昼よるひる通とおして3日間みっかかんの神人問答しんじんもんどうを経へて、10月26日じゅうがつにじゅうろくにちの夜よの明あける午前8時ごぜんはちじごろ、善兵衞ぜんべえはあらゆる人間思案にんげんしあんを断たち、堅かたい決心けっしんのもと「みきを差さし上あげます」とお受うけになって、教祖おやさまは「神かみのやしろ」にお定さだまりくださいました。

これが天理教てんりきょうの立教りっきょうの元一日もといちにち(第一日目だいいちにちめ)なのです。
すなわちそれは、人間にんげんの都合つごうも、全すべて捨すて去さって、世界せかいの人々ひとびとを残のこすことなくたすけあげたいという、親神様おやがみさまのお心こころひとすじに添そい切きることでありました。
このように、その神一条かみいちじょうのあり方かたは、教祖おやさまのひながた(※)の50年ごじゅうねんの一番いちばんはじめにはっきりと示しめされているのです。

※ ひながたとは……

教祖が月日のやしろとなられてからの50年(天保9年~明治20年)の道すがらを、すべての人間のたどるべき生き方の手本という意味から「ひながた」、あるいは「ひながたの道」という。

のちに教祖おやさまは、みずから筆ふでをとって「おふでさき」を記しるされました。そこには、教祖おやさまが「月日つきひのやしろ」であることを終始一貫しゅうしいっかん、繰くり返かえし述のべられています。たとえば、

いまなるの月日つきひのをもう事ことなるわ くちわにんけん心月日こころつきひや(12号じゅうにごう 67)

しかときけくちハ月日つきひがみなかりて 心こころハ月日つきひみなかしている(12号じゅうにごう 68)

というお歌うたがあります。教典きょうてんはもちろんのこと、教祖伝きょうそでんにも、別席べっせきのお話はなしにも引用いんようされています。教祖おやさまのお立場たちばがとても分わかりやすいお歌うただからだと思おもいます。現代語訳げんだいごやくをすると以下いかのようになります。

いま、月日つきひ(親神様おやがみさまのこと)が思おもっているのは、教祖おやさまの口くちは、人間にんげんの形かたちをしているが、心こころは月日つきひそのものである。
その教祖おやさまの口くちを月日つきひが借かりて、ものを言いっている。教祖おやさまには、月日つきひの心こころそのものを貸かしている。

つまり、月日つきひ(親神様おやがみさま)の心こころそのものが教祖おやさまに入いり込こんでいるとの仰おおせです。
「月日つきひのやしろ」たる教祖おやさまのお立場たちばが明確めいかくに教おしえられています。教祖おやさまを通とおして、私わたしたちは親神様おやがみさまの親心おやごころを知しることができるといえるでしょう。

次回じかいは、「ひながたの親おや」「存命ぞんめいの理り」という教祖おやさまのお立場たちばについてお話はなしを進すすめていきます。


今回こんかいの語かたり合あいテーマ

グループを作つくって、次つぎのような話はなしをしてみましょう。
心こころの中なかで自分自身じぶんじしんに問といかけてみるのも良よいかもしれません。

テーマ
  • 教祖おやさまのお立場たちばについて学まなんだことを、友人ゆうじん・知人ちじんと共有きょうゆうしましょう。
  • 親神様おやがみさまのことを「元もとの神かみ・実じつの神かみ」ともいいます。いったい、どういう意味いみでしょうか。
  • 親神様おやがみさまの親心おやごころとは、どのようなものだと思おもいますか。

皆みなさんの声こえを聞きかせてください 

この連載れんさいは、私わたしが一方的いっぽうてきに話はなす場ばにしたくはありません。みなさんが感かんじたことや、ふとした疑問ぎもんや「どうして?」と思おもったことを、ぜひ聞きかせてください。どんなに些細ささいなことでも、まとまっていなくても大丈夫だいじょうぶです。
素直すなおな感想かんそうや疑問ぎもんを、学生担当委員会がくせいたんとういいんかいの広報部こうほうぶまで届とどけてください。
みなさんの言葉ことばが、この連載れんさいにとってとても大切たいせつなものになります。みなさんとのやり取とりを、心こころから楽たのしみに待まっています。

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