フリガナを付けて読みたい方は、
ボタンを「オン」にしてください
はじめに
前回、教祖のお立場として「月日のやしろ」、「ひながたの親」、「存命の理」の三つがあるということをお伝えしました。
本日は、その二つ目の「ひながたの親」について話をしていきます。
01.ひながたの親
「ひながたの親」とは、教祖が「私たちに生きる手本を示してくださった親」にあたるお立場であるという意味です。
教典第一章「おやさま」の8頁目には、おふでさき1号46〜48番のお歌が引用されています。
そこには「ひながたの親」として歩まれた道がどのようなものであったのかが記されています。ここではより理解を深めるために、それに続く二首のお歌も含めて紹介します。
このさきハみちにたとへてはなしする どこの事ともさらにゆハんで (1号46)
やまさかやいばらぐろふもがけみちも つるぎのなかもとふりぬけたら(1号47)
まだみへるひのなかもありふちなかも それをこしたらほそいみちあり(1号48)
ほそみちをだん/\こせばをふみちや これがたしかなほんみちである(1号49)
このはなしほかの事でわないほとに 神一ぢよでこれわが事(1号50)
このように、これは人生を「道」にたとえて諭されたお話です。(1号46)
山坂を越えて、茨(トゲのある草木)の生い茂っているところも、崖道も、さらには剣(刀のようなもの)の中も通っていく。(1号47)
その先には、まだ火の中もあり、深いふち(水の深くよどんだ場所)の中もある。それをだんだんと越していくと、いずれ細い道に出る。(1号48)
この細道を進んでいくと、やがて大道へと至る——。このような困難を通り抜けて出た大道こそ、確かに間違いのない本道(陽気ぐらしの往還道)である。(1号49)
と、私たちに希望と楽しみを与え、励ましてくださっているのです。
この道は、まず教祖が歩んでくださいました。そして、50年のひながたを通して、その道が間違いないことを示してくださいました。
私たちは人生の中で、思いがけない困難や苦しみに出会うことがあります。教祖は、そうしたさまざまな困難をみずから通り抜け、私たちが歩むべき手本として「ひながたの道」を残してくださいました。だからこそ私たちは、どのような境遇にあっても、ひながたを手本にして、安心してこの道を歩むことができるのです。
02.「教祖のひながた」と身近なモデル
「教祖(おやさま)のひながた」のことを、英語で「Divine Model of Oyasama」といいます。
「Divine」には「神の」や「神聖な」という意味があります。
「Model」は「モデル」としても通じますが、「手本」や「ひながた」のことです。
「of Oyasama」は「教祖の」となりますから、すべてつなげると「教祖のひながた」という意味になることが分かります。

私たちは常に「教祖のひながた」を目標にしていますが、学生の皆さんにとっては、教祖の存在が大きすぎて「一体どこから、どうすればいいのだろう」と思うかもしれません。そんなときは、自分にとって魅力的なモデルとなる人を見つけてほしいと思います。
皆さんには「こんな信仰者になりたい」と思える人はいませんか?
振り返れば私は、その時々で素晴らしいモデルに出会い、少しでもその方々に近づこうと努力してきました。
それは本の中であったり、実際に会ったりするなかで培われてきたものです。お道の本を読み、「このような先生の文章を書けるようになりたい」と思い、実際におたすけの現場で先生のお供をしながら、憧れの先生から教えを受けました。ある時は、心を打つ講話を聞き、「先生のようなお話ができるようになれたら」と夢見たこともありました。
モデルとは、先のよく見えない人生の暗闇を照らす一筋の光のようなものかもしれません。自分がなりたいというモデルを持っていれば、何かに迷い、苦しい場面に直面しても、そのモデルを思い出して励まされ、勇気づけられるものです。
学校や教会など、身近なところにモデルとなる人がいるかもしれません。あるいはそれこそ、学生生徒修養会や学生会の行事で知り合うかもしれません。普段から心のアンテナをしっかりと張り、新しい出会いを大切にしましょう。
そして、あなたのモデルとなってくれた人たちは、「教祖のひながたの道」を踏んで通ろうとしている方々ばかりだと思います。

そうした方々の姿を思い浮かべながら、『稿本天理教教祖伝』や教祖のひながたについて書かれた本を読むと、「なるほど、そういうことだったのか」と気づくことがたくさんあるはずです。すると、教祖の歩まれた「ひながたの道」が自分にとってぐっと身近に感じられるようになり、「自分も教祖のひながたを手本にして歩んでいきたい」という思いが、自然と心の中に湧いてくることでしょう。
なお、具体的な教祖の道すがらについては、第五章「ひながた」のところで学びたいと思います。
今回の語り合いテーマ
グループを作って、次のような話をしてみましょう。
心の中で自分自身に問いかけてみるのも良いかもしれません。
- これまでに、あなたに影響を与えた身近な人(家族・先輩・先生など)はどんな人ですか?
3人発表してください。 - その中で「この人のこういうところを見習いたいな」と思える部分はありますか?
- あなたが知っている「教祖のひながたの道」は何がありますか?
皆さんの声を聞かせてください
この連載は、私が一方的に話す場にしたくはありません。みなさんが感じたことや、ふとした疑問や「どうして?」と思ったことを、ぜひ聞かせてください。どんなに些細なことでも、まとまっていなくても大丈夫です。
素直な感想や疑問を、学生担当委員会の広報部まで届けてください。
みなさんの言葉が、この連載にとってとても大切なものになります。みなさんとのやり取りを、心から楽しみに待っています。
\学生会などで活用しよう/
プリントしてまなぶ


