祖母との時間
自教会では教祖140年祭に向けての年祭活動の一つとして「おやさまに心をつなぐ」という活動項目があります。
私はこの項目を受けて、おつとめを勤める時やおさづけを取り次ぐ時以外でも、「おやさま、ありがとうございます。」と心の中で感謝を申し上げたり、お願いをしてから物事に取り組んだり、終わった後にはお礼をさせていただこうと意識して過ごしています。
ご存命でお働きくださっているおやさまは、周りの人やいろいろな事柄を通して私にたくさんのことを気付かせてくださいます。
私が今、おやさまのご存在を一番よく感じるのは前会長である祖母と過ごす時間です。
この時もいつものようにおやさまにお願い申し上げてから、祖母にベッドから椅子へ移動してもらおうと手を貸しました。しかし、なかなか思うようにいきません。
椅子にしゃがもうとする祖母と椅子に座ってもらおうとする私のタイミングがうまく合わないのです。
そして、お互い変に力んでしまい、バランスを崩してしまいました。
「ヤバイ。もう支えられない!」と思った時でした。
「そっちで力をゆるめたら」
と、頭の中で声が聞こえてきたのです。
「あっ、おやさま。」と、思った時にはスーッと余計な力が抜けていました。
すると一瞬の出来事でしたが、あれだけ座ってもらうことに苦労していたのに祖母が自然と椅子に座っていました。
祖母がニコニコと笑顔を見せてくれたので、痛みなどもなく移動することが出来たのだと思い、ホッとしました。
この出来事を通して、おやさまは、いつも近くでお見守りくださっていることを再確認できたと共に、おやさまに心をつなぐことを意識して過ごす中に、自分の心と向き合う時間をもらっているような気がしました。
おやさまに心をつなぐ
『稿本天理教教祖伝逸話篇』に、
そっちで力をゆるめたら、神も力をゆるめる。そっちで力を入れたら、神も力を入れるのやで。この事は、今だけの事やない程に。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』 174「そっちで力をゆるめたら」より抜粋
とのお言葉があります。
私は、このお言葉から、自分の思いが強すぎて、相手に不自由な思いをかけていなかったかな、と、力の入れ方を間違えていたことに気付かせていただきました。
おやさまは、祖母との時間を通して、私に「陽気ぐらし」に必要な心使いをこんな風に教えてくださっているんだなと思うとありがたくて、本当に結構な毎日を過ごしているなあと嬉しくも楽しくも感じます。
おやさまは、いつの時代になっても、どんな時でも私たち人間の心の成人を楽しみに、お育てくださり、導いてくださっていると教えていただきます。
教祖140年祭に向かっていつも以上に感謝の心を忘れず、おやさまにご安心いただけるように、おやさまに心をつないで、陽気ぐらしができるように歩みたいと思います。
最後に、これからこの原稿が無事に書き終えたことをおやさまにお礼申し上げてきます!