二「お言葉のある毎に」

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僕の名前は、ヒカル!
今回から新しい教理コーナーが始まります。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』(注1)の「これってどういうこと?」を先生に聞いていくよ☆
ということで、先生、よろしくお願いします!

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よろしくお願いします!
実は、先生自身もまだまだ勉強中の身なので、分からないことも多いけど、いい機会なので一緒に理解を深めていきましょう(^^)
今回は、二「お言葉のある毎に」です。

ポイント
ひと口に教祖 (おやさま)のお言葉と言っても、親神様が教祖のお口を通してお伝えになられたお言葉は、時として、とても厳粛なご様子であったことを理解しよう。

二 お言葉のある毎に

天保九年十月の立教の時、当時十四才と八才であったおまさ、おきみ(註、後のおはる)の二人は、後日この時の様子を述懐(じゅっかい)して、「私達は、お言葉のある毎に、余りの怖さに、頭から布団をかぶり、互いに抱き付いてふるえていました。」と述べている。

『稿本天理教教祖伝逸話篇』 1ページ
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まず、おまささんとおきみさんって誰ですか?

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おまささんは教祖の長女さん。
おきみさんは、後におはると名前が変わるんだけど、教祖の三女・梶本はる(かじもとはる)さんのことだよ。

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そうなんですね!
「立教の時」っていうのは、天保9年10月26日のことですか?

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そうだね。
息子の秀司(しゅうじ)様の足痛から行われた修験者・市兵衛(しゅげんじゃ・いちべえ)による祈祷(注2)の際に、教祖のお口を通して突如として語られたお言葉が、
「我は元の神・実の神である。この屋敷にいんねんあり。このたび、世界一れつをたすけるために天降った。みきを神のやしろに貰い受けたい。」
というお言葉だったんだけど、夫・善兵衛(ぜんべえ)様をはじめ、家の人たちはびっくりして、とにかく言葉を尽してお断りを申し上げたんです。

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「みきを神のやしろに貰い受けたい」って言ってますもんね。
そりゃ、困りますよね。

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そうだね。
「差し上げられません」
「いやいや、必ず貰う」
という親神様と善兵衛様の問答は、三日三晩続いたといいます。
この時の緊迫した様子は『稿本天理教教祖伝』に詳しく記されているから、ぜひ読んでみてね!

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娘さんたちは、
「お言葉のある毎に、余りの怖さに、頭から布団をかぶり、互いに抱き付いてふるえていました」
って書いてありますけど、どういう意味ですか?

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「お言葉」っていうのは、教祖のお口を通して伝えられる「親神様のお言葉」ということだよね。

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ということは、そのお言葉が震えるほど怖かったんですか?

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そう、そこがポイント!
実は、似たような話が他にもあるんだ。
明治19年、教祖89歳の時に警官に拘引され、孫娘のおひささんと共に櫟本分署(いちのもとぶんしょ)という所に留置されました。
その分署におられる間にも、刻限々々に親神様のお言葉が告げられたんです。その時の様子が『稿本天理教教祖伝』に記されています。

ある日のこと、「一(ひと)ふし/\芽が出る、…」と、お言葉が始まりかけた。すると、巡査が、これ、娘。と、怒鳴ったので、ひさが、おばあさん、おばあさん。と、止めようとした途端、教祖は、響き渡るような凛とした声で、

「この所(ところ)に、おばあさんは居(お)らん。我は天の将軍なり。」

と、仰せられた、その語調は、全く平生のお優しさからは思いも及ばぬ、荘重な威厳に充ち充ちていたので、ひさは、畏敬(いけい)の念に身の慄(ふる)えるのを覚えた。肉親の愛情を越えて、自らが月日のやしろに坐(おわ)す理を諭されたのである。

『稿本天理教教祖伝』第九章 289ページ
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このように、親神様が刻限々々にお伝えくださるお言葉は、普段の教祖のお優しいお言葉と比べて、随分様子が違っていたということが分からせていただけるよね。

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なるほど、同じ教祖のお口を通して語られるお言葉にも2通りあったってことなんですね。

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そうだね。逸話篇の中に出てくる教祖のお言葉も、「どっちかな?」って考えながら読んでみると、その時の雰囲気がより深く味わえるかもしれないですね。

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わかりました!
これから逸話篇を読む時は「どんな様子で仰ったのかな?」と考えながら、読んでみますね!


※注1…稿本天理教教祖伝逸話篇(こうほんてんりきょうきょうそでんいつわへん)。『稿本天理教教祖伝』が理を明らかにすることを主眼とするのに対し、信者を教え導かれた教祖の親心あふれるお姿をほうふつとさせる二百編の逸話を収録したものです。(道友社『ようぼくハンドブック』57ページより引用)

※注2…秀司様の足痛に加え、善兵衛様は眼、みき様は腰と3人そろっての悩みとなっていた。

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