柏木紗美子「一歩踏み出す力」

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学校に行きたくない日々

今、振り返ると、高校時代に参加した「学修高校の部」で得た経験が、お道の教えを信じるきっかけになったと思います。

当時、高校1年生の私は、学校での人間関係に苦しんでいました。グループの輪から省かれて、どうしていいか分からず、学校で心を許せる友達がいませんでした。そんな自分を恥ずかしく感じることもあり、学校に行きたくない日々が続いていました。

そんな時、大教会から学修高校の部へのお誘いを頂き、参加するか迷った時「学校と部活から距離を置きたい気持ち」と「参加して何か変われたらいいなという気持ち」を持って参加を決めました。

学修高校の部

そして、学修初日を迎えて、とても緊張しましたが、自分の班のカウンセラーさんの優しい眼差しを見て、緊張がほぐれたことを覚えています。同じ班員の子たちは、人見知りの私にも気さくに話し掛けてくれて、気付いたら班に打ち解けていました。

班の皆と充実した時間を過ごす中で、班員一人ひとりが自分の信仰を話す時間がありました。自分の信仰と言われても何を話していいか分からず、他の班の子の話を聞いていました。一人ずつ学修に来た経緯やお道を知ったきっかけを話す中で、一人の子が泣きながら抱えている悩みを話しました。

その子は、自分と似た悩みを話していたのを覚えています。私も泣きながらその子の話を聞いていました。そして、自分が話す番が回ってきて、学校のことを話すか迷いましたが、思い切ってすべてを話しました。話している時、カウンセラーさんや班員のみんなは、真剣に私の話を聞いてくれて、私の気持ちに共感してくれる子もいました。

私は、その姿に心が救われました。自分にとって、言いにくい話でも勇気を持って話をしたら相手が受け取ってくれるんだと思いました。

神様のお引き寄せ

今思えば、神様が学修で引き寄せてくださった班員の子たちの前に、私の心を裸にしてくれたんだと思います。「思い切って学修に参加して、何かが変わればいいな」という思いを神様が受け取ってくださったと感じました。

私の話が終わった後、カウンセラーさんが「大丈夫だよ。かっしーは、そのままでいいんだよ」と言ってくれて、帰っても学校や部活とも向き合おうと思えました。

今、人に言いにくいことで悩んでいたり、お道の行事に誘われても前向きになれない時があると思います。そこを少し勇気を出して、何か変われたらいいなという思いを持って参加してくれたらなと思います。きっと自分の心の向きが変わるきっかけが待っているはず。

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