いんねんについて考えよう!

おさしづに、

成るもいんねん、成らんもいんねん。何ぼしようと思うても成らせん、又、しようまいと思うても成りて来るが、これいんねん。

『おさしづ』明治27年9月24日

と教えられるように、自分の思いや行動に反して、思わしくない状況に成ってきてしまうことが誰にでもありますが、ある意味、程度の差こそあれ人は皆、いんねんに縛られているといえます。

また、

いんねんというは心の道、と言うたる。

『おさしづ』明治40年4月8日

と教えられるように、成ってくることだけでなく、心もいんねん通りの心遣いをしてしまいますので、なおのこと、いんねん通りの姿になってしまうのです。だからこそ、親神様はいんねん納消(なっしょう)の道を教えられるのです。

また、

皆夫婦と成るもいんねん、親子と成るもいんねん。

『おさしづ』明治34年3月26日 補遺

と教えられるように、皆いんねんあって引き寄せられて親子、夫婦となり、そして、

夫婦中治めるなら前世いんねんのさんげえと諭し置こう。

『おさしづ』明治32年9月3日

と、夫婦の仲を治めて通ることで前生いんねんのさんげ(「過去の反省と同時に将来への心の治め方や、さらに心の決断に止まらず、実際行動に表す事」(『天理教事典』378頁))になるとも教えられます。

特に、前生いんねんのさんげにおいては、

悪い中にたんのう治められん。道理と言う。成らん中たんのう、治められん処から治めるは、真実誠と言う。前生いんねんのさんげとも言う。

『おさしづ』明治30年7月14日

出けんたんのうするは、前生いんねんのさんげ。前生いんねんは、これよりさんげは無いで。

『おさしづ』明治32年3月23日

と、常に誠真実の心でたんのうすることを教えられます。

たんのうとは、親神様のご守護によって生かされていることを感じて感謝し、思わしくない、つらく苦しく厳しい状況においても、喜びを見つけて通るという内的な信仰実践です。つらい中、苦しい中、喜べない中を、たんのうの心で通るからこそ、悪いんねんが納消され、運命が切り換えられていくと教えられます。

以前にも述べましたが、私は、人間はそれぞれの本体である「魂」と、親神様からお借りしている「身体」、日々自由に使うことを許されている「心」の三つで構成されていると考えています。

そして、魂が身体をお借りして、ある程度成長した段階で、心が発生し、出直して魂と身体が離れると心の働きは消えてしまうのではないかと考えています。

また、当たり前だと思いますが、親神様に抱かれている間は、魂には何の変化も起きません。魂に刻まれたいんねんや徳に変化が起こるのは、身体をお借りしている間だけです。

ですから、今、生かされている間こそが、魂に刻まれたいんねんを良い方向へと切り換えられるチャンスなのです。

親神様の教えに沿って、日々たんのうの心で通る内的信仰実践と、誠真実から人だすけをする外的信仰実践によっていんねんを切り換えて、一代だけではなく、末代にたすけていただける道を教えてくださっているのです。

※『Happist』2018年2月号掲載

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