梅本俊一「スイッチオン!」

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人生順調で当然やん!

「家族も仕事も大切にしてるやろうけど、やっぱり神様を一番にしないとね」

なんで神様を一番に? 家族よりも? 仕事よりも? ある先生の一言は、私にとって、何ともいえない一言でした。

私は、大学を卒業してから、会社勤めをしていました。順調に仕事を務め、人間関係も良好。教会にも足を運び、何の問題もない毎日を過ごしていました。順風満帆とはまさにこのこと。

その時は「ちゃんとやってるんやから、人生順調で当然やん!」ぐらいに思っていました。しかし、ある頃から心身共に調子を崩し始め、会社を休むようになりました。「やるべきことはやってきたのに、なんでこんなことになるんやろう」。私は疑問でいっぱいでした。

そこで、ある先生から冒頭の一言を頂きました。

「『神様を一番に』ってどうゆうことやろう。できない時もあるし、今までもおぢばや教会に足を運ぶようにはしてたし」と納得できず、抵抗感さえありました。しかし、そんな中でふと浮かんできたことがありました。

切り替えスイッチは

「今、自分は体調崩しながらやけど、生きてるよな。心は前向きじゃないのに体は動いている。不思議やなぁ。親神様がどんなときも働いてくれてるってことなんかぁ。すごいなぁ。ありがたいなぁ」

と思った瞬間、

「そうか! 神様を一番にって、どんな時でも、まずは、今ある親神様のお働きに感謝することから始まるってことや!」

私の中で「神様を一番に」がすとんと治まった瞬間でした。そして、しんどくて真っ暗だった心が、すーっと澄んできたのです。

教祖のお言葉に、

「世界の人が皆、真っ直ぐやと思うている事でも、天の定規にあてたら、皆、狂いがありますのやで。」

『稿本天理教教祖伝逸話篇』31「天の定規」より抜粋

とあります。

天の定規とは、幸せに暮らしていける心の基準だと思います。あれから何年もたちますが、私は、まだまだ天の定規に沿えていないのではないかと思う日々です。

時として親神様・教祖はそのズレを「あんた、今、狂いがありますのやで」と、いろんな形で教えてくださいます。そのズレを軌道修正する切り替えスイッチは「感謝」です。

みなさんも、困ったときこそ感謝を探してみてください。感謝のスイッチをオンにすると、運命が切り替わった音が、ガチャンと聞こえますよ。

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