吉田 弘明「親心を信じる」

もくじ

すべてのことが必要なこと

今から数年前、私は骨髄移植のドナーとして、ある方に骨髄を提供させていただきました。その中でとても神秘的な体験をし、教祖を強く感じさせていただく、とてもありがたい経験をしました。

しかし、その経験が終わった後、燃え尽きてしまったように、心にも体にも力が入らなくなってしまいました。

その年、私は学修においてスタッフとして期間中の進行を任される立場を頂いていましたが、そのような状態で臨んだため、人前で突然体に力が入らなくなり、倒れてしまうという経験をしました。

「穴があったら入りたい」という言葉がありますが、大切な立場を頂いていたにも関わらず、その役目を果たせなかったことへの申し訳なさや恥ずかしさで、心がいっぱいになりました。

その後、多くの方にたすけていただき、ご用を頂いて、夫婦で2年間おぢばにふせこませていただきました。その中でたくさんの方に支えていただきながら、改めて自分の心と向き合い、心を入れ替える機会をお与えいただきました。

そして、5年間授からなかった子どもを授けていただくという、大きなご守護を頂きました。

生まれてきた、わが子を胸に抱いた時、心の底から「これまでのすべてのことは、私にとって必要なことだったんだ」と感じました。

今は思えなくても、未来を信じる

もしかすると、この文章を読んでくださっている方の中にも、今、さまざまなことで悩みを抱え、落ち込んだり、苦しい中を通っておられる方がいるかもしれません。

私がこの経験を通して感じたことは「本当にしんどいときには、何もできない」ということです。そういうときは、無理に勇もうとしたり、喜ぼうとしたり、そうできない自分を責めたりしなくてもよいのだと思います。

そんな「今」の自分を、自分自身で認め、受け止めてあげることが、何よりも大切なのだと思います。

その中で、私は親心を「信じる」ことが大切だと思っています。私自身がそうであったように、本当にしんどいときには、頭では分かっていても、心がついてこないこともあるかもしれません。

そんな中で
「きっと今起きていることも、後々の自分にとって必要なこと」
「すべてのことには、陽気ぐらしをさせたいとの親神様の親心がある」
と、今すぐに思うことは難しくても、未来のことを“信じる”ことはできるのではないかと思います。

月日にわにんけんはじめかけたのわ
よふきゆさんがみたいゆへから

おふでさき 十四号25

私がそうであったように、今、目の前にある、つらいことや苦しい出来事の中にも、親神様の親心があり、いつかきっと、その親心が分かる日が来るのだと思います。

しかし、「今つらい、苦しい」と感じることも、とても大切な感情であり、自然なことだと思います。

その中で「きっと、いつかこの出来事に込められた親心が分かる日が来る」
そう信じることができる私たち信仰者は、とても幸せなのだと思います。

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