日下部一宗「また、おぢばで大笑い!」

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笑ってはいけない……

高校時代、私は野球に明け暮れていました。

当時、練習後に自分の課題や今取り組んでいるメニューをノートに記入し、怖~い監督に毎日提出しなければなりませんでした。

ある日のこと、いつものように監督の周りに集まり、喝を入れられた後、1人ずつ野球ノートを提出していました。そんな中、チームメイトのM君が、神妙な面持ちで「スミマセン。間違えて、国語ノートを持ってきました」と言ったのです。

M君の天然っぷりと、泣きそうな表情と、「国語ノート」という単語が、じわじわくるのです。

しかし、ピリピリしたムードなので、絶対に笑ってはいけません。すると、私の隣にいたチームメイトが、小さい声で「国語ノートって……」と言うのです。ゲラの私はツボにはまってしまい、力の限り太ももをつねっていたのですが、思わず吹き出してしまいました。

結果、私とM君は監督からお叱りを受け、その場で腕立て伏せをさせられる羽目になりました。

笑いたいときに笑えないのは、とても苦痛です。そして、笑いをこらえようとすると、余計に笑いたくなるんだなぁと感じました。

「笑顔」を意識して

神様のお言葉に、

笑うて暮らせば、何にも妬み恨みは一つもあらせんで

おさしづ 明治31年5月9日 夜

とあります。

言うまでもありませんが、陽気ぐらしには、笑顔は欠かせません。

また、口角を上げて笑うことは、幸せホルモンといわれる「セロトニン」を分泌させる効果があるそうです。

これまでの私たちは、家族や友人、恋人など、会いたい人に会い、笑いたいときに笑っていました。

ところが、新型コロナウイルスのまん延によって、飛沫感染が注視され、大きな声で笑ってはいけない風潮になりました。そして、マスクの着用が当たり前となり、目の前の人の笑顔が見えづらくなったのです。

神様は私たちから笑顔を奪おうとしているのでしょうか? きっとそんなことはないと思います。むしろ、笑いをこらえようとすれば、余計に笑いたくなるのと同じように、今後もっと笑顔で暮らせるようになるために、このような状況をお見せくださっているのではないかと思うのです。

コロナによって、思うことが思い通りにならない今だからこそ、陽気ぐらしに欠かせない「笑顔」を意識して通りましょう。

みんなでおぢばに帰り集い、大笑いできる日を楽しみに。

どうか、今日もマスクの中は「笑顔」で!

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