佐津川あや「アサガオの種まき」

もくじ

心待ちにした最後の芽

20歳くらいの頃、私はある方からアサガオの種を頂きました。

当時それほど植物に興味はありませんでしたが「アサガオ植えるのなんて小学生以来だなあ」と思いながら、とりあえず用意した植木鉢に種を三つまいてみました。

毎日水やりをして、芽が出るのを楽しみにしていました。するとある日、三つ植えたうちの二つが芽を出しました。

植物にそれほど興味のなかった私も、毎日毎日水やりをすることで愛着が湧き、その芽がかわいくてかわいくて仕方ありませんでした。

それからも毎日水やりをし、どんどん成長していくアサガオの芽を楽しみに観察していたのですが、三つ植えたはずの種のうち一つがなかなか芽を出しません。

同じように植えて同じようにお水をあげていたのになぜだろうと思い、肥料をやったり話し掛けてみたりしながら三つ目の芽が出る日を心待ちにしていました。

すると、しばらくしてついに三つ目の芽が顔を出し、思わず「やったー!」と声を出して喜びました。

その後も毎日手入れをし、最後に芽を出したアサガオの成長はワンテンポ遅れていたものの、無事にすべてのアサガオが花を咲かせ、夏の間私を楽しませてくれました。

親の気持ち

このことから、私はふと思いました。

私がアサガオの成長を毎日楽しみに見ていたように、きっと親神様も私たち人間の成人をいつも楽しみにお見守りくださっているのだと。そして、今回最後に芽を出したアサガオのようになかなか成人できないときは、身上や事情を心の肥料として私たち人間にお与えくださっているのではないかと。

そこには決して人間を苦しめよう、困らせようという思いではなく、ただただ成人を楽しみにする親神様の親心、愛情がたっぷりこもっているのだと思いました。

そう思うと、私たちにとって一見不都合に思える身上や事情も、親神様に愛されている証拠で、本当に温かい親心から頂いた心の肥料なのだと、前向きに捉えられるようになりました。

月日にわにんけんはじめかけたのわ
よふきゆさんがみたいゆへから

『おふでさき』第14号 25

親神様のお望みは言うまでもなく、人間が互いに立て合いたすけ合う陽気ぐらし世界の実現です。

時には心に肥料を頂くこともあるかもしれません。

その中でも、陽気ぐらし世界に少しでも近づき、親神様にお喜びいただけるよう、勇んで通らせていただきましょう。

さて、今年もそろそろアサガオの種をまく時期がやってきます。

皆さんもアサガオを育ててみませんか? きっと心が明るくなりますよ。

この記事をみんなにシェア!
もくじ
閉じる