駒谷砂和子「苦手な人こそ」

皆さんは、小学校の卒業文集に「将来の夢」を書いた覚えはありませんか?

私たちの頃は、男の子なら「プロ野球選手」「パイロット」「エンジニア」など、女の子なら「スチュワーデス(現在の客室乗務員)」「学校の先生」「看護婦(現在の看護師)」などが人気でした。では、現在の子どもたちはどうなのでしょうか。

調べてみると「スポーツ選手」は変わらず人気のようですが「サッカー」「野球」に次いで「ラグビー」が急浮上しているそうです。次に「警察官」「運転士・運転手」また「ユーチューバー」も人気があります。女の子はと言えば「パティシエ」「保育士」「看護師」などが人気のようです。

私の頃に人気だった「パイロット」や「スチュワーデス」はどこへいってしまったのでしょうか。

これを見ると、男の子は今の時代を象徴しているのに対し、女の子は現実的な考え方をしているように感じます。

では、教会の子どもはどうでしょう。将来は、お父さんのような教会長になりたい、お母さんのように教会にお嫁に行きたいと思っている子は、どれくらいいるのでしょうか。

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思いがけない出来事

今から9年前、わが教会は神殿普請をさせていただきました。少しでも「ひのきしん」の手が入れるように、教会の信者さんの工務店にお願いしました。

普請を終えた1年後の夏休み、その工務店が隙間の修理ボルトの点検に入られることになりました。その当時、管内高校の1年生だったNちゃんはかわいらしい女の子、昔から大工の仕事をしてみたいと思っていました。

そのことを知っていたNちゃんのお父さんが工務店の棟梁(とうりょう)に頼んで、2日間大工の体験をさせてもらうことになりました。すごく緊張していたNちゃんでしたが、なかなかできない体験ができたと、とても喜んでいました。思わぬ形で夢がかなった瞬間でした。

その後、Nちゃんが学生会の集まりの時にそのことを話すと、次の年の夏に 1学年上のR君がその工務店へ体験で行くことになりました。建築の設計士をしたかったR君、けれども設計士はとても難しくて、大工の体験に行ってみることにしました。そこで、大工の仕事をしながら設計士の勉強ができると聞いたR君は、そこに就職することを決めました。

自分の欠点を教えてくれる人

私たちは、生きていくなかでいろんな人と出会うでしょう。その出会う人によって大きく人生が変わることもあるでしょう。

自分にとって、良い人と出会えればいいのですが、嫌だなと思う人と関わらなければならない場合も必ず出てくるでしょう。そのような時は、自分の欠点を教えてくれる人だと思えば、嫌だと思える人も、ありがたい人になってくるのではないでしょうか。

親神様(おやがみさま)は、私たち人間に心の自由を与えてくださいました。心はいくらでも切り替えることができるのです。

さあ皆さん、日々を心明るく勇んで通らせていただきましょう。

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