おつとめの大切さ・ありがたさ
「七十九年の祈りでさえも まだ足りないというのなら それでも変わらないというのなら もっともっとこれからも 僕らが祈りを繋ぎ続けよう」
今年の沖縄全戦没者追悼式、壇上で語った沖縄の高校生の詩の一部です。これを聞いた時、世界の人々がこの詩にあるように相手のために祈ることができれば、争いは無くなり陽気ぐらしの世の様に近づけると思い、感激しました。
私たちは陽気ぐらしの世界へ向かうための手立てとして、教祖よりおつとめをお教えいただいています。身の回りで困っている方のお話を聞いた時、おつとめを通して神様に祈りをささげています。以前、祈り・おつとめの大切さ、ありがたさを改めて感じる出来事がありました。
今から約2年前、大学時代の友人から「妊娠8カ月で緊急帝王切開になるかもしれない」と連絡が入りました。お腹の中で赤ちゃんの成長が止まっていて、最悪の場合、死産となる可能性もあったそうです。
彼女は信仰熱心で、優しくてすてきな女性なのに、なぜそのような節を見せていただくのだろうかと、真っ先にそんなことを思ってしまいましたが、私は一日でも長く赤ちゃんがお腹の中で過ごせるようにと、十二下りのお願いづとめを勤めさせていただきました。翌日、「ひとまず緊急で手術をしなくてもよく、様子を見ることになった」とうれしい報告をもらい、神様に感謝申し上げ、引き続きお願いづとめをさせていただきました。
その後、赤ちゃんの状態は安定し、診断から約1カ月後に無事出産することができました。緊急入院になった日のことを思えば、本当に奇跡であり、たくさんの方の真実を神様に受け取っていただけたんだと感じました。また、そのような不思議なご守護を私にも見せていただけて、うれしかったことを覚えています。そして、すてきな彼女だからこそ、神様がさらなる成人への手引きをくださったのだと思うことができました。
次世代に伝えていけるよう
このつとめで命の切換するのや。大切なつとめやで。
『稿本天理教教祖伝』 第五章 「たすけづとめ」95ページ
おつとめを勤めることができる私たちは本当にありがたく、幸せ者だと思います。それは、医学の限界があっても、先の見えない暗闇に陥った時でも、私たちにはすがれるすべがあるからです。冒頭の話のように、祈ることの大切さが脈々と受け継がれていることも、素晴らしいことだと感じました。
親神様は人間が陽気ぐらしをするのを見て共に楽しもうと思召され、人間をお創りくださいました。必ず陽気ぐらしの世の様になることを信じて、次世代におつとめの大切さを伝えていけるよう通らせていただきます。