松村孝吉「言葉の掛け方次第で」

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言葉の掛け方次第で

夏といえば「こどもおぢばがえり」。各教区少年ひのきしん隊のカウンセラーをはじめ、天理高校生や教校学園高校生、天理大学生のひのきしん、学生ひのきしん隊などなど、今年もさまざまな場所で多くの高校生・大学生がひのきしんに汗を流してくれました。

今年、私の教会から団参で帰って来た小さな女の子が「廻廊ひのきしん」の様子を見て、「アレやりたい!」と、せがんできました。

お兄さんお姉さんたちが元気よく盛り上げてくれる「ひのきしん」。彼女の目には、とても楽しそうなアトラクションに映ったのです。

そう。「こどもおぢばがえり」の行事の魅力は、行事の内容だけでなく、その行事に携わる方々の笑顔。そして、掛けてくれる言葉といった「内容プラスα」の力にあります。「廻廊ひのきしん」だって、このプラスαがなければ、“ただの廊下拭き”に映る可能性だってあるのです。

初めてのおぢばがえりだった彼女は行く先々でこうした温かく元気な言葉で迎えてもらい、とっても楽しい思い出をつくって家路につきました。

笑顔や言葉は実に大事なもの。どんなに楽しい行事であっても、スタッフの態度や言葉遣いで、その楽しさが倍増もすることもあるし、反対に半減する場合だってあります。皆さんもそんな体験をした覚えがあると思います。

教祖(おやさま)は、「言葉一つが肝心。吐(つ)く息引く息一つの加減で内々治まる。」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』百三十七「言葉一つ」228貢)とお話しくださいました。これは家庭、夫婦の中で交わす言葉についてお話しくださったものです。

私たちは口から「ハーッ」と温かい息を掛けることもできれば、「フーッ」っと冷たい息も掛けることができます。同じように、口から発する言葉も、使い方次第で家庭が治まってくるのだと、教祖は教えてくださっているのです。

親神様(おやがみさま)は陽気ぐらしを共に楽しみたいと思召されて人間をお創りくださいました。掛ける言葉一つ、皆さんが口にする言葉が、皆さんの周りを笑顔に変え、陽気な雰囲気をつくり出す一歩になるはずです。ぜひ、温かく優しい言葉を使う毎日を心掛けてみてください。

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