お道の素晴らしさ

天理教教会本部准員/天理教飾東大教会長 紺谷 清春

第9回「ほこり」


心の点検をしていますか?

人間は一人ひとり容姿が違うように心の姿もそれぞれに異なっていて、お互いの心の姿がクセや性格となって個性や人格を形成しています。

をやこでもふう/\のなかもきよたいも
みなめへ/\に心ちがうで

(おふでさき 5号 8)

と仰せくださっているように、一人として自分と同じ心を持っている人は存在しません。

また、

よろづよにせかいのところみハたせど
あしきのものハさらにないぞや

(おふでさき 1号 52)

とも仰せくださっていて、お道の教えには罪とか宿業(しゅくごう:仏教用語。前世に行った善悪の行為を現世で報いとして被ること)といった考え方はなく、本来人間の心は3才の子どもの心と同じで、清らかで無垢なものであると教えられています。

さらには、

一れつにあしきとゆうてないけれど
一寸のほこりがついたゆへなり

(おふでさき 1号 53)

と、生まれながらの悪人は存在せず、それはちょっとの「ほこり」が付いたからだと仰せくだされていて、親神様(おやがみさま)の思召(おぼしめし)に沿わない心違いをほこりに例えて、積まないように注意し、また積んでしまったら払うよう諭されているのです。

ほこりは吹けば飛ぶようなささいなものですが、気付かずに放って置くとやがては鏡に染み込んだシミのように、洗っても拭いても取ることが難しくなってしまいます。そして、心に積もったほこりが原因となってさまざまな悩みや苦しみが生じるのです。

どのよふないたみなやみもでけものや
ねつもくだりもみなほこりやで

(おふでさき 4号 110)

心のほこりタイプ別チェック!

次の質問に YES or NO で答えてください。

A、何でも人にしてもらうのが楽。人に物をあげるのは嫌だ!

B、欲しいものを手に入れても、すぐに新しいものが欲しくなる。

C、嫌だなぁと思う相手がいる。

D、えこひいきをすることがよくある。いつも自分が一番大事だと考えている。

E、悪いのは相手のせいだと常に考える。この人だけは許せないと思っている人がいる。

F、思うようにならないとすぐにカッとなる。

G、欲しいものはどうやってでも手に入れたいと思う。

H、人に頭を下げるのは嫌だ。自分が一番だと思っている。

I、その場の雰囲気でついウソをついてしまうことがある。

J、嫌われたくないのでつい心にないお世辞を言ってしまう。

さて、どれをYESにしましたか?

心のほこりの正体はこれだ!

◀︎八つのほこりプラス2▶︎

前述の項目でYESがあった人は多かれ少なかれほこりの心を使っていると思います。その正体は次の該当するところを見てください。

A、をしい

人のために心を使ったり体を使うことを惜しむ心。人に物を貸したり、人から借りた物を返したりするのを惜しいと思い、嫌なことは人にさせて、自分は少しでも楽しようとする心など、すべてに出し惜しみ骨惜しみすること。

B、ほしい

自分に与えられている物に満足しないで、もっと欲しいと思う心。人が持っている物を見ては欲しいと思い、働かないで見返りを求めたり、自分を省みないで、むやみに欲しがること。

C、にくい

単に自分が気に入らないからといって人を嫌ったり、相手に過ちがあった、失礼だといっては人を憎んだり、すべて自分のわがまま・気ままから人を憎む心。

D、かわい

偏った愛情を持ったり、自分さえよければ他人はどうでもよいと思う心。分け隔てをして、特別な人だけ親切にしたり、自分やわが子わが家のことばかり考えて、他人のことを思わない利己心。

E、うらみ

自分がこうしようと考えていることを、邪魔されたといって人を恨み、不親切だといって人を恨むなど、自分の努力が足りないことを反省しないで相手を恨むこと。また、他人の幸せや出世をねたむ心。

F、はらだち

人が自分の気に入らぬことを言ったといって腹を立て、面白くないからといって、つまらないことで腹を立てる心。広く大きな心を持たず、辛抱して人を許せることのない気短な心。

G、よく

人の物を盗んででも、人の目をだましてでも、何でも自分のものにしようとする心。取れるだけ取りたい、あるが上にも、いくらでも取り込もうとする心。男女の情愛におぼれる色欲の心。

H、こうまん

知らないことでも知っているふりをしたり、自分は人よりも偉いとうぬぼれたり、自分の意見はどんなことがあっても通すが、人の意見は聞かず、人の欠点を暴こうとしたりする思い上がった心。

以上の八つのほこり以外に、次の二つも親神様の思召に沿わない心遣いだと戒められています。

I、うそ

自分の都合の悪くならないように、行いをごまかしたり、その場を逃れるために自分の失敗を人のせいにすること。

J、ついしょう

心にもない褒め言葉で相手の機嫌を取り、自分にとって有利なように物事を運ぼうとすること。

※『教えをもとに』(天理教婦人会発行)参照。

月日にハうそとついしよこれきらい
このさきなるわ月日しりぞく

(おふでさき 12号 113)

あなたの心のほこりはどういうものか分かりましたか? このように、自分勝手な心であるほこりの心を使ってはいないか常に反省し、親神様の望まれるような心に入れ替え、常に掃除することを心掛けましょう。

家は毎日掃除されていれば居心地は良いですよね。あなたの心も毎日ほこりの掃除をして気持ちよく暮らしてみませんか?

心さいすきやかすんた事ならば
どんな事てもたのしみばかり

(おふでさき 14号 50)

つづく


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