久保修策「おぢばはたすかるところ」

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感動のおつとめ

にをいがけの道中、ある年配のご婦人(Nさん)と出会い、おぢばに帰っていただくことになった。Nさんにとって初めてのおぢばがえりだったため、私は大変喜んだ。

このNさんは、さまざまな病気を抱えておられ、物につかまって立ち上がるのがやっとで、家の中でも這(は)いつくばって生活をされていた。

おぢばがえりの道中は大変ではあったが、周りの手助けと車いすなどを利用し、無事、神殿に到着できた。

私は、殿内の車いすエリアまで行けたら本望だと思っていた。しかし、Nさんは「せっかくここまで来たのだから神様の近くまで行きたい」と、乗っていた車いすから立ち上がり、自らの足で歩き出した。「不思議じゃ、不思議じゃ、足に力が入る」。N さんの目を丸くして驚いた顔と、その言葉は今でも忘れない。

そして結界の真ん前で、感動のおつとめをさせていただいた。私にとって神様を求める大切さと、親神様のご守護や、教祖のお導きを肌で感じたおぢばがえりとなった。

困ったとき一番に頼るのは

私自身、困ったときはおぢばや教会の神殿に足を運ぶ。困ったときの神頼みではいけないとは思う。でも困ったときに一番に頼るのが、親神様、教祖(おやさま)であり、これまで幾度となく導いていただいている。

先日も、知人の家族が新型コロナウイルスに感染し、その知人も「濃厚接触者」となった。知人の不安そうな様子を見て、いても立ってもいられなくなった私は、教会の神殿にて連日お願いづとめを勤めさせていただいた。

幸いにも大事には至らず、ご守護を見せていただいた。そして改めておつとめの有り難さを感じた。

昨年より、おぢばに帰りたくても帰りにくい状況が続いている。しかし、おぢばの理を頂く教会が身近にあり、そこで親神様、教祖に祈ることはできる。おさづけのお取り次ぎができないケースもあるが、おつとめは勤めることができる。できることに目を向け、精一杯、親神様、教祖に心を寄せたい。

今日も参拝へ行こう。あの人と世界中のたすかりを信じて。

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